よくある質問
ご家族向け
- こどもが入院中、家族としてできることはありますか?
できるだけ多く面会に来ていただき、お子さんに話しかけたり、やさしく触れてあげてたりしてください。
保育器に入っているお子さんにとっても、ママやパパのあたたかい手で包むように触れてあげること(ホールディングといいます)はとても良いものです。一緒にお子さんの成長を見守り喜びましょう。
私たちは、お子さんのより良い成長や発育のためには、入院中から継続してご家族がお子さんに関わることがとても大切だと考えています。ママとパパが面会にいらっしゃることをスタッフ一同歓迎しています。
また、お子さんの状態にあわせて抱っこやカンガルーケアなどもご案内しています。退院が近くなると、退院にむけての育児指導を行っています。
- 母乳を持っていく方法を教えてください
搾乳について:手洗いをしてリラックスできる体勢で搾乳しましょう。搾乳の方法は、電動ダブルポンプがおすすめですが、お母さまご自身が搾乳しやすく心地よく搾乳できる方法で良いです。
運搬について:市販の冷凍母乳パックに保存して、完全に冷凍してからご持参ください。パックにはお子さんのお名前、搾乳した時間、搾乳量の記載をお願いします。途中で溶けないように保冷バックに入れて運んでください。
搾乳や授乳に関するお悩みは、母乳外来をご案内することが可能です。困ったときはお気軽にスタッフまで声をかけてください。
お子さんの月齢がすすんで状態が安定していれば、面会時に直接授乳の練習も可能になります。詳しくは看護師とご相談ください。
- 母乳を出すコツを教えてください
出産後なるべくはやく搾乳(授乳)を始めることで、母乳分泌のスイッチが入ります。
特に初日から最初の2週間はできるだけ多い回数の搾乳(授乳)をすること、搾乳(授乳)のスタートダッシュが母乳を出すコツです。できるだけ3時間おきに搾乳を繰り返すようにしてください。お子さんが入院中の搾乳の場合、お子さんの写真や動画を眺めながら、または面会中に、優しい気持ちで搾乳を続けていただくことが母乳を増やすためには効果的です。
また、母乳が出始めたら、たとえお子さんが飲んでいる量が少なくてもしぼり残さずに出なくなるまで完全にしぼり切るようにすることも母乳を多く出すコツです。おっぱいは、いったん空になることでさらに母乳分泌を増やそうとしてくれます。母乳外来では、助産師が時間をかけてご相談にのりますので是非ご利用ください。
- 母乳がですぎて困っています
ご自分のお子さんの分を確保した上でそれ以上に母乳が潤沢に出る場合、日本母乳バンク協会に母乳を寄付することをご検討いただけると幸いです。日本中のNICUで活用させていただきます。当院でご出産の場合は、NICUの医師か看護師にお声をおかけくだされば、担当医師からご説明させていただきます。詳しくは、日本母乳バンク協会のサイトをご覧ください。
- 子どもの写真や動画をとりたいです
可能です。他の患者さまが映らないように配慮して撮影してください。スマートフォンなどの電子機器は多様な菌が付着していますので、使用後は必ず手洗いまたは手指消毒を行ってください。病棟内での通話やSNS、インターネットのご利用はご遠慮ください。
- コロナ陽性の場合は面会や母乳はどうすればいいですか
コロナに限らず、お子さんのご両親や同居のご家族に感染症の症状がある間のNICU・GCUへの面会はご遠慮いただいています。感染症の種類や症状によって、面会可能となる日にちは異なりますので、個別にご相談ください。面会ができない期間は、オンライン面会をご案内することが可能です。ご理解とご協力をお願いいたします。
搾乳した母乳については、搾乳時の注意点(マスク着用、手指衛生)を守っていただくことで、お預かりした母乳をお子さんに飲ませてあげることが可能です。搾乳した母乳には、お子さんを守る免疫成分が含まれています。搾乳時の注意点や運搬方法については個別にご案内いたします。
- うちの子は早産でしたが、周りの子と比べて成長がおそい気がします。心配です。
早産で生まれたお子さんの発育は、出産予定日を基準に修正した月齢(修正月齢、修正年齢)でみていきます。早く生まれたお子さんであればあるほど、周囲よりもゆっくりと成長する場合が多いものです。周囲との比較よりも、本人なりの発育を見守っていきましょう。新生児科のフォローアップ外来では、発達を促すためのアドバイスや工夫、療育のご紹介も行っています。外来時にご相談ください。
また、育自(児)サポートネットワーク、おたまじゃくしの会では、親御さんの悩みや相談を共有して交流していただくための場を提供しています。
- 退院した後、風邪をひいたときなどはどうすればいいですか
ご自宅近くにかかりつけの小児科クリニックをもちましょう。風邪などの急性感染症や、定期の予防接種についてもかかりつけ医を受診してください。
新生児科の外来では成長発達のフォローアップ外来(健診)を中心に診療を行っています。お子さんが感染症にかかっているときは、外来での伝播を防ぐため、予約を取り直してください。
- 医療助成についておしえてください
出生後のお子さんのNICU・GCUの入院費用は、一部の保険適応外検査および治療を除き、保険診療であれば乳幼児医療助成で全額公費負担(食事代は除く)となります。ただし、東京都以外にお住まいの方は、保険診療の自己負担分は一度お支払いいただき、後日、各自治体に還付手続きが必要となる場合があります。
低出生体重児や早産児(特に2000g未満出生)のお子さんは、未熟児養育医療の申請をすることで、お住まいの自治体が入院費用の食事代も含めて助成を行う場合があります。適応や詳細については自治体によって異なりますので、お住まいの自治体窓口にご相談ください。
また特定の疾患のお子さんの場合は、小児慢性特定疾患の申請を行うことができます。退院後も医療ケアが続く場合に、医療機器の助成がついたり、退院後に再入院した場合に自己負担上限額を超えた請求額分や入院中の食事代の自己負担分などが一部助成される場合があります。別途ご相談ください。
- 上の子の預け先がなく、面会になかなか行けません。
NICU/GCU入院中のお子さんの面会中の、ごきょうだいの預かり保育が可能です。
利用方法の詳細については病棟保育士にお問い合わせください。
医療関係者用
- NICUの診療はどの範囲ですか
NICU病棟では、出生後、ご自宅に退院されていないお子さんの診療を新生児科が担当しています。
ご自宅に退院した後のお子さんはNICUには入院することができません。入院のご相談は小児科にご連絡ください。
新生児科外来では、フォローアップ外来やシナジス外来、また週1回小児外科がありますので、ご相談ください。
- 入院中のお子さんで手術治療が必要な場合は?
一時転院(東京大学医学部附属病院、順天堂大学附属順天堂医院、東京医科歯科大学附属病院、日赤医療センターなど)で対応しています。
- 患者さまのご紹介や相談はどこに連絡すればよいですか
外来紹介:平日9-16時 新生児科外来
入院紹介:24時間 新生児科当直医
宛にお電話 (03-3633-6151 代表)でご相談ください。
急ぎでない場合は、医療連携室もご利用ください。産院から一度ご自宅に退院したお子さんの入院診療は、新生児科ではなく小児科の対応となります。
必要に応じて事前に紹介状の郵送やFAXをお願いする場合があります。